【幽☆遊☆白書】アンバランスなkissをして
アニメ「幽☆遊☆白書」の第3期エンディングテーマです。
作曲･編曲は2005年に心不全のため41歳の若さで逝去された故・高橋ひろさん。作詞は数々の曲の作詞を手掛けた山田ひろしさん。
アニメのEDとして使われていたのは60話「怒り爆発！桑原の反撃」～83話「残された手段！蔵馬の決断！」まで。
玄海と戸愚呂弟の関係を示唆するような映像に、暗黒武闘会の佳境だというのに次のボスの盛大なネタバレ。
とにかく飛影しか見えない。
どうでもいいですが、もしも私が下戸だったら「酒はダメなんでオレンジジュースください」と言ってオレンジジュースばかり飲んでいたと思いますがお酒が大好きなので言ったことがありません。
健康診断の前日にでも言ってみたいと思い続けています。
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割れた鏡の中 映る君の姿
泣いている 泣いている
細い月をなぞる指
誰を呼んでいるの 消えた恋の背中
何度でも 何度でも
君の窓を叩くから
夜の加速度に 背中押されて
糸が切れる様に
ただ、君を 君を強く 抱いてた
アンバランスなKissを交わして
愛に近づけよ
君の涙も 哀しい嘘も
僕の心に 眠れ
昨日へのMerry-go-round 君を運んでゆく
止めたくて 止めたくて 僕は鍵を探してる
崩れ落ちそうな 空を支えて ひとり立ち尽くす
ただ、君の 君の側に いたいよ
アンバランスなKissで書かれた
ふたりのシナリオ
愛と呼ぶほど 強くなくても
君のすべてが 痛い
ただ、君の 君の側に いたいよ
アンバランスなKissを交わして
愛に近づけよ
君の涙も 哀しい嘘も
僕の心に 眠れ
君の心が僕を呼ぶまで
抱きしめあえる日まで
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これ、ものすごく怖い歌詞だと思うんですよ。
さらっと聞いていると一途な思いの切ない歌に思えるんですが、歌詞を深く考えてみると恐ろしいです。
ストーカーに近いというか男の妄執を感じます…。
まず、「割れた鏡の中 映る君の姿」ということは、男性は鏡越しに女性を見ており、直接女性を見ていないということになります。
そして割れた鏡というのは決して良い意味を持ちませんし、割れた部分それぞれに複数の女性が映ることになります。
壁一面に写真を貼りまくった勅使河原優（GTO）を彷彿とさせませんでしょうか。
女性を盗み見て、思いを募らせていく男性の姿が見えます。
そして女性は、語り手の男性ではない他の男性に失恋したところ。
男性は、女性の恋愛遍歴も知っており、その度に恋人になれるのではとアプローチを続けます。
女性とはある程度の関係は築けているのでしょう。
女性も女性で、男性の気持ちに気づきつつも付き合う気はなく、寂しいときに利用していることが伺えます。
いつも通り弱ったところに話を聞き、つい理性がぷっつんとなり抱きしめてしまったわけです。
そして半ば強引にキスをし、女性が自分を愛してくれることを夢見ます。
弱っている女性は「あなたと付き合ったら幸せかもね」なんて言ったのかもしれません。
それは雰囲気に流されただけの「哀しい嘘」だということも分かりますが、男性を愛していないことに女性が気づかないまま2人で幸せになれたらと男性は思うのです。
でも、それはやはり叶いません。
「昨日へのMerry-go-round 君を運んでゆく」
一夜明ければ、女性はやはり男性とは付き合えないと思い直し、あのことは忘れてと言わんばかりに元の関係に戻ろうと告げます。
「崩れ落ちそうな空」とはすなわち、今までギリギリの危うい関係で保ってきた交流です。
一線を越えてしまっては、恋人としてはおろか都合のいい友人としてすら女性のそばにいることは難しくなるでしょう。
あのとき抱きしめなければ、あのときキスをしなければ、望む形ではなくてもそばにいられたかもしれない…。
通じ合ったかに思えた一瞬が、余計に男性を苦しめます。
嘘でもいいから自分のことを愛して欲しい。
思いの強さに開きがあっても、少しでも自分のことを思ってくれるなら君を泣かせたりはしないし一生でも嘘（愛していないこと）に気づかないフリをするのに。
そして、また女性が悲しみや苦しみに暮れて居心地のよい場所を求めるまで待ち続けるのです。
何度も恋に破れ、疲れ果てた彼女が自分の手に堕ちるまで。
あみんの「待つわ」の男性版だと私は思っています。
是非併せて聞いてみてください。
